素因数の数の確率分布
整数nの素因数の数は、と記述されます。
が従う確率分布はLandauによって証明されていますが、ここでは
確率分布の考え方を用いてラフに求めてみます。
nはとし、x以下の最大素数のインデックスをKとします。
Kまでの数の集合を二つに分け、nに含まれる素因数のインデックスを, 含まれないインデックスをとします。です。
素数の出現確率を求めたのと同様に、となるnが出現する確率は、
となります。そこで、以下の関数を考えてみます。
この関数をについて展開すると、の係数は、素因数の数がに等しいときの出現確率になります。
すなわち、
右辺は、の特性関数と等しくなります。
左辺をさらに計算します。
ここで、
に対して、和の近似を用いると、
よっての特性関数は、
となります。
特性関数について既知の分布と比較すると、これはのPoisson分布の特性関数と等しいことが分かります。
よって、
となります。