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コラッツ予想:まとめ

コラッツの操作に対し、定数ドリフトのある場合のブラウン運動モデルをあてはめ、到達回数(stopping  times)に関する解析を行いました。

s=\frac{2}{\log3}\sim1.82

v=\alpha\frac{\log(\frac{4}{3})}{\log3}\sim0.262\alpha

とします。

\alphaはモデル的には1ですが、1.015くらいの値の方がよくフィッティングします。

自然数nのstopping timesT_sの分布は

 

p_{n}(T_{s})=\frac{2\sqrt{3+v}}{\sqrt{2\pi(2T_{s}+(s\log(n)))^3)}}exp(-\frac{(3s\log(n)-2vT_{s})^2}{2(3+v)(2T_{s}+slog(n))})

 

期待値と分散は、


E[T_{s}]=\frac{3s\log(n)}{2v}

V[T_{s}]=\frac{(3+v)^2slog(n)}{4v^3}

また、

\frac{1}{n}\sum_{k=1}^{n}E_n[T_{s}]\sim\frac{3s}{2v}(\log(n)-1)


到達する数の最大値M

M\sim n^{1+\frac{1}{2vs}}


stopping  timesの最大値は


\gamma=\frac{3}{v}+\frac{3+v}{sv^2}-\frac{1}{2}

\beta=\frac{v^2}{3+v}\gamma

として、

T_M\sim\gamma s\log(n)-\frac{3\gamma}{2\beta}\log(\gamma)-\frac{\gamma}{2\beta}log(s\log(n))